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執筆者の写真OGAWA SOUND

【制作現場】迫力のある花火の音を録音する設定方法


先日、琵琶湖大花火大会へ行ってまいりました。この動画音声はその際、ハンディレコーダーで収録したものを使っています。聴いていただくと連続音は多少飽和している感がありますが、低音がかなり効いていて花火の迫力を感じていただけるのではないでしょうか?

収録に使ったハンディレコーダーはZOOMのH2nです。綺麗なステレオ感を録りたかったので、マイク方式はXYを選んでいます。また、入力ゲインは10段階のうちちょうど真ん中の「5」を選んでいます。

これには理由がありまして、「なるべく迫力を損なわず歪まないレベル」として選んでいます。花火のような音量が非常に大きい音は、ゲインを高くすると音が歪んでノイズが顕著にあらわれてしまいます。逆に、大音量に合わせて入力レベルが0dBを超えないように設定すると極端に小さな入力ゲイン設定になってしまい、今度は音の膨らみや低音が拾いきれず、花火が爆発するときの「パンッ」という弾けた音しか録れず迫力がなくなってしまいます。

実際以前花火大会で初めて花火の音を収録したときは、入力ゲインをかなり絞った結果迫力のない音になってしまったので、今回は「5」の設定で試してみました。

そして今回は歪みを防ぐためにリミッターもかけて収録しました。

ハンディレコーダーなので細かいリミッター設定が出来ないのが残念ですが、もっとも効きの弱いプリセットを選びました。こうしておけば音が歪んでしまったり、音質に極端な変化があらわれることは軽減されるはずです。

このような設定で収録したのが動画の音声ですが、いかがだったでしょうか?まだ花火の録音は2回目なのでこれがベストの方法とは言い切れないのですが、花火だけではなく大音量の音を録る時はこうした設定が効果的だと現時点で感じています。来週には静岡での富士総合火力演習が控えていますので、その際の録音設定も後日お伝えしたいと思いますので楽しみにしていてくださいね!

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